新しい形へ。
町の自動車整備工場を引き継ぐ

「新しいことにチャレンジしてくれる。そんな人が使う場所にしてほしい。」

今回紹介するのは、求人ではありません。
自動車整備工場の作業場を借りて、個人事業主として新しく事業したい人を募集しています。

川島自動車は、福岡県八女市黒木町で60年間自動車整備をしている会社。現在は、川島さんお一人で個人事業主として営んでいる。

工場の前を通るたびに、つなぎを着て自動車をいじっている川嶋さんの姿を見かける。いつも軽自動車からトラックまであらゆる車が停まっている。

 

八女市黒木町。

福岡県の南端部に位置し、熊本県の県境にもなっている町。春になると、黒木の大藤を観にたくさんの観光客が訪れる町として知られている。福岡市内から車で1時間程で、八女市黒木町にある川島自動車に到着する。

面積が広く山林の面積が多い黒木町の中でも、工場は中心部にあり、ドラックストアやスーパー、保育園、病院も近くにあるので移住者でも生活しやすい場所に位置する。さらに工場の真横には町で唯一のセブンイレブン。これは有難い。

工場作業場のすぐ隣の「泊まれる山小屋ヤマベリングラボ」という場所で代表の川島成幸さんが迎えてくれた。DIYでリノベーティングされたこの場所も川島さんが新しいチャレンジを応援したことから生まれた。

「ここは、元々空き家になっていた私の実家なんですが、地方創生に取り組んでいる若者に自由に使ってくれと貸している場所なんです。そしたらこんなに素敵な場所に変えて。今は、コロナの影響でやってないんですけど、人が集まる時に使ったり、普段はその若者が民泊もやっていますよ。」

川嶋さんがコーヒーをいれてくれながら話してくれた。工場が隣なので、毎朝ここでコーヒーを飲みながら、新聞を読むのが好きな日課だという。

「ここは人と情報が集まる場所になっていて、海外の方なんかもよく泊まってましたよ。夜になったら、スマホ教室や英語教室が行われたりしてますし、空き家のままだったら生まれなかった活動が生まれてるんですよ。」

人に自分の実家を好きなように改築していい、使っていいと言える人はそんなに多くないだろう。

今回の募集に関してもそうですが若者に全て任せることって受け止める側の勇気も必要になってくることのような気がします。
川島さんのその思い切りの良さがでてくるんですか?

「今持っているものを資産と思わずに、若い人にどんどん新しいものを作ってもらう方が面白いんですよね。新たな刺激がもらえますし。そうじゃないと若い人や面白い人は地方に来ないですよ。町に活気が生まれるためには、若い人が主役じゃないとね。」

この町が好きだからこそ、移住者や若者を歓迎する。今回募集していることもそれに近いという。

「私自身もう65歳ですが、海外で生活してみたいという夢があるんです。だから今の事業や作業場も誰か引き継いでくれる人がいたらいいなと思ってます。自分でやっている仕事だから自分で終わわらせてもいいんですけど。若者に引き継いでもらって、新たな風がある方が理想なんです。」

◇事業をただ継ぐのではなく、どんどん新しいことにチャレンジしてほしい

川島さんは仕事において、お客さんの車を自分の車と思って整備するようにしているという。必要以上のお金をかけずに最善の方法を考える。いつもそう考えていたからお客さんが来てくれている。

「仕事は増えてはないけど、昔から頼んでくれるお客さんを大事にしていますよ。今の車はあまり故障もしなくなったから、仕事量は増えてはないけど、減ってもないですね。」

屋号、工場の場所、機材などを引き継ぐ今回の募集。作業場もある程度の道具もあるから、整備の仕事の経験があればすぐに仕事ができる環境が揃う。

川島さんの理想はただ事業を継ぐだけではなく、この場所で何か新しいことチャレンジできる方にこの工場を引き継いでもらうことだという。

 

「もし今の事業を引き継いでくれるなら、お客さんから私よりも全然腕がいいなって言われるようになってほしいですね。」

新しいモデルがどんどん発表される自動車業界。その変化のスピードは早い。電気自動車などが増えていけばその知識も必要になってくるし、常に新しいことに対応していくことが必要とされる。

「10年後には車も自動運転が主流になっているんじゃないかな。この業界も全然安泰とは言えないんですよ。もしかすると、多くの整備工場がなくなっているかもしれない。だからこそ今の事業だけを引き継ぐのではなく、やりたいことがある人、それを突き詰めることができる人に来て欲しいと思ってます。」

自動車の変化のスピードも早くなってきている。電気自動車が今後ますます増えていけばその知識も必要になってくる。常に新しいことに対応していく、そんな仕事だという。

「整備工場だと、クラシックカー専門やキャンプカー専門など尖った事業展開をしていかないと生き残れないんじゃないかと思っていますし、むしろ整備工場じゃなくなってもいいと考えてます。このヤマベリングラボという場所もそうですけど、若い人のアイデアで今までとは違う形に変えていってくれると嬉しいです。」

賃料は、相談しながら決めていきたいという。無理のない形で、この土地で長く事業を続けてほしいという思いがある。

「仮に最初事業がうまく回らない時なんかは、相談してくれれば対応します。人手が足りない時には、僕をアルバイトとして使ってくれればいいですよ。そんな関係になれればいいなと思っています。」

話を聞いていると、65歳とは思えない若い感覚と柔軟な考え方をした方だなと思った。自分の力で何か新しいことにチャレンジしたいと思っている方にとって、とてもいい話ではないかと思う。

是非、会って話をしてみてほしい。想いを伝えれば川島さんはきっといい方向に向けてくれる優しい方です。想いを持った方、チャレンジしたい方、お待ちしています。

 

川島自動車整備工場

職種
自動車一般整備業
(それ以外のやりたいことでも可)

雇用形態
雇用なし。
個人事業主として働きたいと思う方

仕事内容
・自動車の修理や整備、車検など
(それ以外のやりたいことでも可)

勤務地
〒834-1216 福岡県八女市黒木町桑原890-4

応募資格
自動車整備の経験がある人を優遇します。
それ以外で何かやりたいという方も歓迎します。

求める人物像
・何か新しいことにチャレンジしたいという方
・自動車が好き。自動車整備が好きだという方
・自分で事業をしたいという方
・田舎が好きという方

賃料(整備工場場所代)
相談してください。(長く事業ができるように配慮します。)

初年度推定年収
300-500万円(あくまで推定です。やり方次第になると思います。)

その他
住まいの相談なども受けてくれるということです。

募集期間
2021/2/15〜2021/3/15

選考プロセス
下記「応募はこちら」から応募してください。
川島自動車さんより次の選考についてご案内いたします。

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